ここではマヌカハニーの腸内フローラ・腸内環境を改善する効果について述べています。
ニュージーランドに自生するマヌカの花の蜜から作られたハチミツである「マヌカハニー」には、腸内細菌のバランスを整えて、腸内環境を改善する効果があるとされています。
マヌカとはマオリ語で「復活の木」、「癒しの木」などを意味し、ニュージーランドの先住民族であるマオリ族は樹液や葉を薬として用いるそうですが、そのマヌカのはちみつは現地では治療目的として使われるほど抗菌力が強いとされています。
特にピロリ菌の殺菌効果があることで有名だといわれており、胃腸の調子を整えるために、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎など胃のトラブルの治療や予防に、マヌカハニーは注目されています。
さらに、天然はちみつには、昔から腸内の善玉菌を増やすことで腸内環境を改善する効果があるといわれているのですが、殺菌効果が強い「メチルグリオキサール」が含まれているマヌカハニーにも、悪玉菌のみに対して作用するという抗菌作用があるといわれています。
ちなみに「メチルグリオキサール」はハチミツの過酸化水素と比べ、体内の酵素でも分解されず、希釈されていない状況でも殺菌力を発揮し、熱や光にも強いなど、アクティブな殺菌作用を持つということが、ニュージーランド国立ワイカト大学の研究発表で示されているそうです。
マヌカハニーが収穫される地域や純度によりメチルグリオキサールの含有量は異なり、その含有量が増えれば増えるほど、殺菌作用や抗菌作用に力を発揮するといいます。
特に近年は、抗生物質の乱用が、腸内細菌の集まりである「腸内フローラ」のバランスを乱すことにつながるとされており、抗生物質の使用による腸内細菌叢のバランスの乱れや耐性菌の出現が、健康に対する様々な問題を引き起こすといわれるようになってきています。
しかし、マヌカハニーの殺菌・抗菌効果には、腸内細菌叢のうち、一般的に「悪玉菌」と呼ばれている菌の繁殖を防ぎ、ビフィズス菌や乳酸菌など、「善玉菌」と呼ばれる菌に対しては、むしろ活性化する働きがあるともいわれています。
そのため、日頃からマヌカハニーを摂取するようにすることで、腸内細菌のバランスを整えたり、便秘を予防・改善したりすることが期待できます。
また、腸内環境は皮膚の状態とも密接に関わっているため、肌荒れや乾燥肌などが気になる方は、マヌカハニーを摂取して腸内環境を良くすることは、皮膚の健康維持につながっていくと考えられます。
ちなみに腸内細菌とマヌカハニーの関係については、山村学園山村国際高等学校生物部の高野美穂氏の研究において、高濃度のメチルグリオキサールが含まれるマヌカハニーを、マウスに1日1回、2週間にわたり摂取させたところ、「善玉菌(ラクトバチルス)」の割合が増加し、「日和見菌(バクテロイデテス))」と「悪玉菌(クロストリジウム)」の割合が減少したという報告もあります。
以上、ここまでマヌカハニーの腸内環境や腸内フローラを整える効果について述べてきましたが、体の土台である「腸」の腸内環境を整えることは、免疫力の向上や美肌の実現、便秘の予防、ダイエットなどにつながっていくと考えられています。
そのため、免疫力の低下や肌荒れ、便秘などに悩んでいる方は、腸内細菌のバランスを整えるために、ニュージーランドのはちみつである「マヌカハニー」を日頃の生活に採り入れてみてください。