ここでは純粋ハチミツの腸内フローラ改善効果について述べています。
オリゴ糖やグルコン酸などが含まれている純粋ハチミツは腸内細菌の集まりである腸内フローラや腸内環境を改善するための食材としておすすめです。
難消化性のオリゴ糖は腸内に生息するビフィズス菌のエサになり、「プレバイオティクス」としてビフィズス菌を増やしてくれる働きがあります。
またはちみつに含まれるグルコン酸にも、ヒトの腸内において有益な働きをしているビフィズス菌を増やす働きがあると言われていますので、腸内細菌のバランスを整えたり、腸内環境を改善したりする効果が期待できます。
特にヒト特有の善玉菌であるビフィズス菌は、年齢を重ねると共に減少していきますので、普段から純粋ハチミツを摂るようにすることは、減少していくビフィズス菌を増やして腸内細菌のバランスを整えることにつながっていきます。
さらに純粋ハチミツの主成分はブドウ糖と果糖ですが、このブドウ糖と果糖は最初から分離しているため、非常に消化・吸収されやすいという性質があります。
しかし一般的な砂糖はブドウ糖と果糖が強く結合したショ糖と呼ばれており、消化・吸収するために時間がかかるうえ、多くの消化酵素が必要になるとされています。さらに、精製された白砂糖は腸内の悪玉菌が増殖させると言われています。
したがって、普段使っている白砂糖の代わりに、純粋ハチミツを使ってみることも、腸内フローラの改善のために役立ちます。
ちなみにスーパーやコンビニエンスストアに並んでいる数百円のはちみつは「純粋蜂蜜」という表記がされていても、水アメや異性化糖を多く含んだ「精製ハチミツ」であるため、注意が必要です。
そのため、純粋ハチミツを購入する場合は、安くて多量生産されているものではなく、顔が見える養蜂家のものを選ぶことが大切です。
また純粋ハチミツは高温で加熱してしまうと栄養バランスが損なわれてしまうので、砂糖代わりにはちみつを熱々のコーヒーなどに入れたい場合は、ある程度ぬるくなってから加えることをおすすめします。
そのほか、整腸作用があるはちみつはビタミンB群やアミノ酸、酵素なども豊富に含まれているため、ヨーロッパでは古来、貴重な万能薬として重宝されてきました。