糖質制限を腸内フローラの改善とうまく組み合わせることはダイエットに効果的です。
なぜなら腸内フローラを構成している腸内細菌のバランスは、太りやすい・太りにくい体質と深く関係しているからです。
例えば、高カロリー・低食物繊維の食事を行うと「フィルミクテス門」(デブ菌)が優勢になりやすく、低カロリー・高食物繊維の食事を摂ると、「バクテロイデス門」(ヤセ菌)が優勢になりやすいとされています。
そして「バクテロイデス門」が優勢になるには、「食物繊維」を多く摂ることが必要になってきます。また食物繊維を多く摂るようにすれば、余計なエネルギーが肥満細胞に蓄積されるのを防ぐ「短鎖脂肪酸」が作られやすくなります。
そのため、腸内フローラの改善によってダイエットを成功させるには、食物繊維を多く摂ることが大切になってくるのです。
さらに、ダイエットには適度な糖質制限を行うことも必要になってくると考えられます。
しかし、糖質制限が必要だといっても、腸内フローラの観点からすれば、極端な糖質制限を行うことは好ましくありません。
なぜなら、腸内細菌のエサになる食物繊維やオリゴ糖は炭水化物や糖質だからです。
そのため、腸内フローラを改善していくという意味では、炭水化物と糖質を全く摂らないようにするといった無茶な糖質制限は避けるべきなのです。
また人間の体は細胞内のミトコンドリアだけではなく、解糖エンジンによって、糖質からエネルギーが作られていますので、全く糖質を摂らなければ、眩暈や体調不良の原因になる可能性があります。
したがって、仕事などで体を動かす時間帯が長い方は、厳しい糖質制限を無理に自分に課すのではなく、体が必要としている分の糖質はきちんと摂るようにすることが大切だと考えられます。
しかし、余分な糖質(特に白砂糖や異性化糖などの甘味料)を摂るのを減らしていくことは、新陳代謝が良くなり、生きていることが気持ちよいと感じるような健康的なダイエットを行うためには必要だと思われます。
食物繊維やオリゴ糖が腸内環境を改善するのに対して、清涼飲料水やお菓子などに大量に含まれている白砂糖やブドウ糖果糖液糖などの甘味料は、体内の消化酵素を消耗させるうえ、血糖値を乱高下させ、精神的な不安定さを引き起こすなど、からだにとって良いことはほとんど無いとされています。
また、腸内の悪玉菌は砂糖をより好むとされていますので、砂糖の摂り過ぎは腸内フローラのバランスを崩すことにもつながってしまいます。
そのため、食物繊維やオリゴ糖を多く摂る代わりに、白砂糖や異性化糖(果糖ブドウ糖液糖)などを極力減らす糖質制限を行うのであれば、ダイエットに対しても効果的であり、腸内フローラの改善と両立させることが可能です。
それに加えて、普段のご飯を白米から雑穀入りごはんに替えてみることも、腸内フローラ改善のための糖質制限として有効です。
そのほか、「糖質制限+腸内フローラ改善」ダイエットをサポートしてくれるサプリメントとして、でんぷんを分解する酵素や食物繊維が含まれている「醗酵5」や「MetaBioメタバイオ 生酵母・生酵素・生麹」などがオススメです。