玉ねぎは食物繊維に加えて、フラクトオリゴ糖が多く含まれているため、腸内フローラを改善するのに効果的な食べ物であると言えます。
フラクトオリゴ糖には、腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やす働きがあります。
そのフラクトオリゴ糖が玉ねぎ100gあたり、2.8g含まれています。
また玉ねぎはネギと同じユリ科の仲間でアリウム属であるため、発汗、利尿、解毒、殺菌作用などもあります。
さらに玉ねぎには、辛みと刺激の正体である「硫化アリル」というイオウ化合物が豊富に含まれています。硫化アリルは野菜や果物などの植物が持つ化学成分であり、抗酸化力などが生体調節機能に深く関わっているとされる「ファイトケミカル」の一種です。
それ以外にも玉ねぎにはケルセチンというポリフェノールの一種が含まれています。ケルセチンは玉ねぎの皮に多く含まれ、フラボノイド色素であるため、淡い黄色の元になっています。
そのケルセチンには、血液をサラサラにし血管壁や毛細血管を強くしたり、強力な抗酸化力で悪玉コレステロールの酸化を防いだりすることから、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞の予防といった効果があるとされています。
それに加えて、非常に高いヒスタミン抑制作用があることから、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患に効果を発揮すると言われています。
ケルセチンは玉ねぎの皮に含まれているので、食事から摂取するのは難しいですが、粉末にしたり、皮を煮出してお茶にしたりするといった方法で摂ることが出来ます。